このブログを読んでいるということは
目指したいものや叶えたいもの
があるのだと思います。
それはどんなものですか?
そして、その夢を思い浮かべると
どんな気持ちがしますか?
ワクワクする
楽しくなる
不安になる
焦る
上機嫌でいれるならいいのですが、
時には
「本当に叶うの?」
「ダメな気がしてきた」
と気持ちが揺らぐことも
ありますよね。
あるいは、チャレンジしたい気持ちは
あるけど最初から諦めて
しまうこともあります。
実は、夢が叶うと思えるまでには
3ステップあります。
- 実現できないと思う状態
- 叶うか叶わないかわからない状態
- 実現できると思う状態
①から③までどうやって行くかを
心理学の知識で説明します。
なので、
「できると思えばできる!」
みたいな精神論ではありません。
心理学を学ぶ以前の私は①の
「できない」が圧倒的に強かったです。
できないという思い込みが強くて
勉強も苦手なのに、正社員を辞めて
大学院を目指すことになったのです。
ワクワクするとか、楽しそうという感情
よりも、不安で吐きそうでした(笑)
でも、そうするしかなかったので
心理学の知識を総動員して
自分の思考改革をしました。
そして、何とか「できる」と思える状態まで
持って行きました。
当時は、この3ステップを意識して
いませんでした。
でも、無意識のうちにこの知識を
身に着けていたので
「どうせ無理だよ?」
というネガティブな気持ちに対抗
して、最後まで頑張り切ることが
できました。
【この記事を読むと】
- 夢を叶える思考を意図的に作れる
- チャレンジが怖くなくなる
- 効率的に頑張れる
【この記事を読まないと】
- 夢の実現にハードルを感じる
- 諦めやすくなる
- ネガティブな気持ちの
コントロールができない
それでは解説します。
思い込みを作るもの
夢が叶うまでには
- 実現できないと思う状態
- 叶うか叶わないかわからない状態
- 実現できると思う状態
の3ステップがあるとお伝えしました。
この違いってどこから来ると
思いますか?
あるいは、以下の2つの夢はどちらが
叶いやすいと感じますか?
- コンビニに好きなものを買いに行く
- 億万長者になる
たぶん①の方が簡単に叶うと思うはずです。
この、
「簡単に叶いそう」
「難しそう」
というイメージは何が作り上げて
いるのでしょうか?
脳の中にはイメージを作り出す
枠組みのようなものがあります。
それをスキーマと言います。
これは、私たちの過去経験から
作り出さる知識と行動の枠組みです。
私たちは、たくさんの経験を重ねることで
知識が身に付き
コンビニはこういうもの
(概念のスキーマ)
私はこんな性格
(自己像のスキーマ)
電車はこうやって乗る
(行動のスキーマ)
etc…
という無数のスキーマができます。
このスキーマが私たちの身の回りで
起こる出来事に深く関係してきます。
例えば、
- 私はポジティブな性格
- 運動は楽しいもの
というスキーマを持っていたとします。
そして、ダイエットのために1日50回の
スクワットを頑張ることにしました。
このようなタイプの人は
ジムに入ったり、YouTubeの動画
を見て目標まで楽しく減量できそうです。
また、途中でお菓子を食べてしまっても
諦めないで続けるでしょう。
一方で、
- 私はネガティブな性格
- 運動は無理して頑張るもの
というスキーマを持っていたらどうでしょう?
たぶんスクワット50回は辛いのでは
ないでしょうか。
1日目は頑張れたとしても、2日目も
続くかどうかは怪しいです。
同じ「スクワット50回」でも、自分が
どんなスキーマを持っているかによって
- どれくらい大変に感じるか
- 前向きに頑張れるか
が変わってきます。
さらっと書きましたが、
スキーマによって、見える世界が
180度違ってしまうのです。
ちなみに、スーパーで働きながら
大学院を目指した当初の私は
- 自分はネガティブな性格
- 勉強は難しいもの
- 失敗はダメなのも
という致命的なスキーマを持っていました。
そりゃあ勉強も辛いはずです。
こんなスキーマを持っていて
「できると思えばできる!」
のような精神論をいくら振りかざした
ところで効果はありません。
一方で、スキーマは過去経験から作られる
ということも学んでいました。
「だったら、経験を変えればスキーマだって
変わるはず。」
と考えました。
実際にどのようなことをしたかは
後述します。
最終的にはどんな風に変わったか
というと、
- 自分は現実主義な性格
- 勉強は地道にやれば難しくない
- 失敗は成功のために不可欠
というスキーマになりました。
だいぶマシになりましたね!
おかげ様で、見える世界は以前よりも
可能性に溢れるものになりました。
でも、現実の物事は何一つ
変わっていないんです。
ただ、物事の捉え方が変化したのです。
ここに、夢を叶えられるか
途中で挫折するかの違いがあります。
あなたの叶えたい夢はどんなスキーマで
できていますか?
あなたは自分の行動力や、やる気を
どんな風に捉えていますか?
スキーマの役割
スキーマは
「○○とはこういうもの」
という知識や行動の枠組みのことです。
これは、私たちが物事を
都合の良いように解釈する
役割を持っています。
例えば、
私は負けず嫌い
というスキーマを持っていたと
します。
そうしたら、
- 試合の最後まで粘る
- 嫌なことがあっても頑張る
という行動を取りやすくなります。
なぜなら、脳は矛盾を嫌い、一貫性を保とうと
するからです。
自己イメージと行動を一貫させたい
という力が働くわけですね。
そうすると、それを裏付けるような
現実が作り出されます。
「やっぱりね」
と思う出来事が起きるということです。
スキーマは思考や行動を決める設計図
だと思ってください。
あるいは、コンピュータの
プログラムの部分とも言える
かもしれません。
夢を叶える脳を作るとは、この設計図を
意図的に作り変えようということです。
それでは、どうやって作り変えるのか
解説します。
経験を変える
スキーマは過去の記憶からできています。
この行動をしたときは上手くいった、
あるいは失敗したという
「経験の記憶」ですね。
だから経験を変えれば、スキーマは
変わるのです。
ただし、記憶が脳に沁み込むまで繰り返し
経験してください。
1~2回やればいいのではなく、
3週間くらい続けると記憶が脳に
体感として残ります。
例えば、以前の私は
「勉強は難しい」
というスキーマを持っていました。
それまで学業にいい思い出が
無かったからです。
それを
「勉強は簡単、面白い」
というスキーマに変えたかったのです。
そこで、あえてレベルを落として簡単な
内容から始めました。
そうすれば、成功体験を意図的に
作り出せるからです。
何回も上手くできた体験をすれば
徐々にスキーマは書き換えられます。
結果、簡単な問題から始めて3週間
経ったころには
「あれ?前より大変じゃなくなってる?」
と感じられるようになっていました。
まだまだ「勉強は簡単、面白い」
という域には届きませんでしたが、
確かにスキーマは変化していたのです。
他にも成功体験を作り出す方法は
たくさんあります。
- 失敗から学ぶ
- 環境を変える
- 成功事例を集める
- 好きなことを上達させる
などです。
こんな風に経験によって
都合のいいように思考回路を
作り変えることができるのです。
ちなみに、発明王と言われた
トーマス・エジソンはこんな
言葉を残しています。
「私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、
うまく行かない方法を見つけただけだ。」
元々探究心の強い人だったようですが、
それに加えて、物事を都合よく受け取る力も
持っていたのではないでしょうか。
夢にチャレンジできない時の対処法
今までは、どうやって
夢を叶える思考回路を
作るかをお伝えしました。
ここからは、始める前から
諦めてしまうという思考に
アプローチします。
何らかの壁を感じるから
ブレーキをかけてしまうのでは
ないでしょうか?
私が大学院を目指した当初は
「できるかどうかわからない」
「自信がない」
「不合格だったらどうしよう」
と思っていました。
できたら辞めたい、逃げ出したい
気持が圧倒的に大きかったです。
始める前から白旗を上げていました。
だけど、
「精一杯頑張って、仮に不合格
だったとき、何が手に入るだろう?」
と最悪の状況を考えてみたのです。
そうしたら、結果がダメでも
手に入れられるもは結構あると
気付きました。
例えば、私の場合は
- 集中力が付く
- 忍耐力が付く
- 勉強効率が上がる
- 成功体験が増える
- 心理学の知識が付く
などです。
目に見える成果はなくても、経験値は
貯まっているのです。
ゲームの考え方ですね。
経験値が貯まれば、次の夢を
叶えられるような凡庸性のある
スキルが手に入ります。
しかも、一度手に入れたスキルは
一生モノです。
それに、金銭面の備えは
十分にできていたのも
安心できる理由でした。
(社会人は特に大事!)
だから経験値とコインがあれば、
ゲームは大体何とかなるんです(笑)
そう考えると、
「無理を承知で始めるとの、何もしないの
ではどちらがリスクがあるだろう?」
と思いました。
言うまでもなく後者でした。
だから、自信は全くありませんでしたが、
精一杯頑張ろうと決心したのです。
夢が叶うことに越したことはありませんが、
叶わなくても、そこから学べることは
たくさんあります。
あなたの思う最悪のシナリオは何ですか?
もちろん、致命傷は避けなければなりません。
だけど、かすり傷程度なら
失敗しても得るものがあります。
それを次に活かせたら
チャレンジした分の
元は取れたようなものです。
まとめ
「夢を叶える脳の作り方」を解説しました。
まとめると以下のようになります。
【スキーマを変える方法】
- スキーマは思考や行動の大本になる
設計図のようなもの - スキーマは経験で変わる
- 夢を叶える思考回路を作るために
成功体験を意図的に作る - 3週間続けるとスキーマは望む方向に
変化する
【夢にチャレンジできない時の対処法】
- 最悪のシナリオを考えてみる
- 失敗した時に得られるものを数える
今回の最大のポイントは
「起きる出来事は同じでも
どこを見るかによって
受け取るものが全く違う」
ということです。
どんな世界を作るかは
自分の思考次第なのです。