継続力を引き出す「褒め力」

突然ですが、何かを頑張ったとき
自分をちゃんと褒めていますか?

 

日本には褒める文化が無いので
いきなり「褒めよう!」と言われても
ちょっと難しいかもしれません。

 

「何だか恥ずかしい。」

 

「大したことしてないから
褒めるところがない。」

 

褒めるって意外と難しいですよね。

 

  • 自分の良いところを見つける
  • 相手に「お世辞?」と
    思われないようにする

 

など色々考えることがあるんです。

 

でも、使いこなせると人生が
格段に明るくなると言っても
過言ではありません。

 

この記事では
継続メンタルに役立つ
褒め方をご紹介します。

 

なので、今回は相手を褒めるときなどの
使い方は出てきません。

 

だけど、自分自身でその効果を
実感したら、誰かにも積極的に
使おうと思うはずです。

 

私は、自分の悪いところ探しを辞めて
良いところ探しをしようと決めてから
人生が変わりました。

 

もちろん、悪いところは見ないふりをする
というわけではありません。

 

仕事や対人関係に差し障るようなら
変えます。

 

あら捜しダメ出しを辞めたんです。

 

そして、掃除や料理など、いつもの生活を
こなしてくれている自分を
「えらい!」と思うようにしました。

 

また、目標のために1ミリでも頑張ったら
「すごい!」と心の中で言うように
しました。

 

だから、働きながら受験勉強をする
というハードなことができました。

 

何回も折れそうになりましたが、

「よくやっているね!
たまには休んでいいんだよ。」

と励ましました。

 

「褒める」は恥ずかしいことでも
特別なときに与えられるものでも
ありません。

 

寝たり食べたりするのと同じように
使えば、心はどんどん成長して
くれます。

 

【この記事を読むと】

  • ポジティブな面が見えやすくなる
  • 効果的な褒め方がわかる
  • 人生が明るくなる

 

【この記事を読まないと】

  • 褒めるポイントがわからない
  • 褒める効果を実感できない
  • やる気が続かない

 

それでは解説していきます!

 

インターンシップでほめられた思い出

昔は自分を褒められなかった私が

「褒めるって大事だな~」

と実感した思い出があります。

 

インターンシップで養護学校に
行ったときの話です。

 

大学の授業で障害者心理学を学んだので
現場を知りたいと思ったんです。

 

そこで小学3年生のクラスで
一緒に過ごしました。

 

先生2人、児童3人です。

 

私は知的障害のあるT君
担当になりました。

 

T君の着替えを手伝ったり
絵本を読んだり
遊んだりしました。

 

速く体操服に着替えてほしいのに、
忍者ごっこが始まったときは
どうしようと思いました。

 

そこで、「忍者になるために変身だ!」
と言ってその気にさせたら
何とか着替えてくれました(笑)

 

で、そこの先生がめちゃくちゃ
ほめてくれるんです。

 

「ゆきさん、今日も来てくれて
ありがとう

 

「T君と目線を合わせてお話
していて、とっても良かった

 

「ゆきさんがいてくれて
教室が明るくなった

 

思い出してジーンときちゃいました。

 

先生は、児童一人一人の
ことをちゃんと見ていて、

「今日は最後までお話を聞けたね」

など、成長したことを
その都度伝えるんですよ。

 

だから私は先生に聞いてみたんです。

 

「先生は、生徒さんのことをよく
見ていらっしゃっいますね。」

 

「些細なことでも褒めているように
感じました。」

 

「何か意識していることは
あるんですか?」と。

 

そしたら先生は

 

「あの子たちは、やりたくないことを
我慢してやるのが苦手。」

 

(確かに、全員超マイペースでした笑)

 

「だから、片付けなさい!
話を聞きなさい!では、自分で
やろうとする意思が育たないの。」

 

「昨日よりできた、褒められて
嬉しかった、という気持が行動力を
育てると思うんだよね。」

 

そこで学んだのは、

 

「強制せずに、
やる気を出すには
どうしたらいいか考える」

でした。

 

そのために先生たちは
できたことや成長したことを
褒めていたんですよね。

 

「褒めて伸ばす」の真髄を
見た気がしました。

 

ダメ出ししてない?

何かをやって上手くいかなかったとき
自分に何て声をかけますか?

 

「全然できてない」

 

「いつまでこんなことしてるの?」

 

「意思が弱くて嫌になる」

 

こんな風に自分の頑張りを否定したり、
自分を攻撃していないでしょうか?

 

ちなみに、どこが上手く
いかなかったのかを客観的に
振り返る「反省」は良いのです。

 

ポイントは、反省の理由を

  • 起きた事実に当てるのか
  • 自分に当てるのか

の違いです。

 

事実や出来事に焦点を
当てましょう。

 

そして、たとえ失敗しても
そこまで頑張った自分を
褒めていいんです。

 

褒めることでやる気
つながるんですから。

 

逆に怒っても
「次は頑張ろう!」とは
なりにくいです。

 

例えば、テストの点数が
30点だったとします。

 

親に

「こんな点数でどうするの!
もっと勉強しなさい!」

と言われるか

 

「この問題はできたんだね。えらい!
じゃあ、解けなかった問題はどこが
難しかったの?」

と言われるかでモチベーションは
違ってきます。

 

少なくとも、怒られる!と
ビクビクしなくて済みますよね。

 

ちなみに、私が大学院の受験勉強を
したときは前者のような声掛けを
封印しました(笑)

 

だって、できないところばかり
見るのは辛いですから。

 

後者の声掛けをフル活用して、

  • 努力を認めて
  • やり方を改善する

を繰り返しました。

 

効果的な褒め方

褒めるとやる気がでるのは
人に承認欲求があるからです。

 

承認欲求とは、認められたい
という気持です。

 

結果の有無はひとまず置いといて、
頑張りを認められるだけで
やる気が出るんです。

 

やる気が下がらないとも
言えるかもしれません。

 

そんな褒め方にもコツがあります。

 

私は、この褒め方にしてから
自分の努力を実感できるように
なりました。

 

ちなみに、仕事、勉強、ダイエットなどは
努力したらすぐに結果が変わるわけ
ではないですよね。

 

成果が出るまで
タイムラグがあります。

 

結果が目に見えて変化してないときも
成長を感じられればやる気が
長続きします。

 

そんな、褒めるポイントは3つです。

  • 能力や才能ではなく努力を褒める
  • 他人と比較せずに過去の自分と比べる
  • 結果と成長を結び付ける

 

調べると他にも色々でてきますが、
やる気や継続に直結するものを
厳選しました。

 

①能力や才能ではなく努力を褒める

例えば、テストでいい点を取ったとき

 

「頭が良いから」

 

「もともと頑張り屋だから」

能力才能などの変えられない特徴を
褒めるのはおススメしません。

 

なぜなら、悪い結果だった時に

 

「頭が悪いから」

 

「元々やる気なんてない」

と、どうしようもない方に持って行って
しまうからです。

 

それよりも、

 

「勉強時間が前より増えたから」

 

「問題を解いた後の
見直しを頑張ったから」

努力に焦点を当てましょう。

 

そうすれば、どこが良かったのか
わかるので、次もそのやり方でやろうと
思えるのです。

 

②他人と比較せずに過去の自分と比べる

最近は公私問わず他人と比べられて
しまうんですよね。

 

例えば、

  • 学校の偏差値
  • 職場での成績
  • SNSのフォロワー数

 

など、ネットが普及して
たくさんの人と数字で
比較されることが増えているからです。

 

別に比べることが悪いわけでは
ないんですよ。

 

ただ、やる気を出すときには
誰かと比較するのは注意が必要です。

 

例えば、自分より上にいる人の
良い点を真似するなら良いです。

 

だけど、誰かと比較して落ち込んだり
自分の欠点が目に付くようなら
何のために比べるのでしょうか?

 

成長を実感するのは、過去の自分と
比べたときです。

 

「ああ、こんなところまで
来ていたんだ。」

と思えるということです。

 

③結果と成長を結び付ける

仕事、勉強、ダイエットなどは
数字で結果が出ますよね。

 

その時に、どうしても結果が
良かったか、悪かったか
が気になってしまいます。

 

だけど、どんな結果であっても
そこに至るまでに頑張ったことに
変わりはありません。

 

例えば、テスト勉強を頑張った
けど結果は前より
下がってしまったとします。

 

結果だけを見たら褒めるところは
無いかもしれません。

 

だけど、問題をよく見ると
勉強したから解けたところは
ありますよね?

 

あるいは、問題が解けなくても
前より粘り強く取り組んだかも
しれません。

 

その頑張りは、結果につながる
一歩手前だったんです。

 

だから、明らかに成長してるんです。

 

ただ、「今回は」成果として
見えなかっただけで。

 

ダイエットでも同じです。

 

最初の3日は頑張ったけど、
それ以降はサボってしまい
結局やせなかったとします。

 

3日は努力できたし、その期間は
確実に体重は減っていたんです。

 

そして、サボったということは
そのやり方は自分に合わないといことが
発見できたんです。

 

それも成長ですよね?

 

何か行動したら確実に前よりも
前進しているんです。

 

そこを見つけていきましょう。

 

自分のことをほめられないとき

そうは言っても、大したことを
してないし褒めるところがない
という方へ。

 

普段の自分を褒めていいんです。

 

  • 朝起きれた
  • ご飯を食べれた
  • 仕事に行けた
  • 家族の分も洗濯をした

 

どれ一つ欠けても生活が回らないですよね。

 

当たり前にやっていることが
ありがたいことなんです。

 

「よくやってるな~」

 

「頑張ってるよね」

と自分で自分を認めてあげてください。

 

別に、特別なことをしないと
褒めてはいけないというルール
どこにもありません。

 

ポイントは

「自分の良いところを見つける
思考回路を作ること」

なんですよ。

 

過剰に褒めることはないですが、
褒め癖が身に付いたらいいですね。

 

やろうと思ったのにできなかったとき

例えば、ランニングを10分やらなきゃと
思ったけど、実際はやらなかったとします。

 

褒めるかどうか微妙なラインですね。

 

出来なかった理由は、

  • 外が雨だった
  • 動くのが億劫だった
  • 色々やることがあった

など、上げればきりがありません。

 

だけど、「やらなきゃ~」と
思ったんですよね?

 

なら、それは褒めていいことなんです。

 

「やってないのに褒めていいの?」

 

「それって甘えじゃん!」

と言われそうですが、いいんです。

 

だって、
何もしなかったわけではないんですから。

 

頭の中だけでも❝思った❞のです。

 

思えたから「よし!」なんです。

 

そこから、実際に行動するには
どうしたらいいか考えるわけです。

 

例えば、

  • ランニングではなく
    座ったままできるエクササイズにする
  • 家事をこなしながらできるものにする

とかいろいろあります。

 

「今」の自分にできるものを
そこから考えればいいのです。

 

要は、

「自分へのダメ出しを辞めましょう」

ってことですね。

 

それだけで、やる気が下がらなくなるんです。

 

まとめ

大人になっても褒められる
「認められる」って大事なんですよね。

 

だけど、年を取ると褒められなくなります。

 

それどころか、悲しいことに頑張っても
報われなかったりします。

 

「やってらんねーよ!」
って思うこともありますよね。

 

子どものころは
一人でトイレに行けただけで
褒められたのに(笑)

 

そんなわけで、自分で自分を褒める
自給自足が行動力のカギに
なってきます。

 

褒め方のポイントは以下のとおりです。

  1. 能力や才能ではなく努力を褒める
  2. 他人と比較せずに過去の自分と比べる
  3. 結果と成長を結び付ける
  4. 普段の自分を褒める
  5. 「やらなきゃ」と思ったこと
    自体を褒める

 

要するに、日々の努力にアンテナを
貼って、どんな小さな変化成長
キャッチすることがポイントです。

 

これができると意欲が長持ちします。

 

ついでに、少ない努力で結果につなげたい
ときはこちらの記事をご覧ください。